静脈学,13(5):357-362,2002

原著

局麻下ストリッピング手術 -TLA法の実際と手術成績-
All Text広川 雅之,栗原 伸久,井上 芳徳,菅野 範英,地引 政利,玉井  諭,久保田俊也,中島里枝子,岩井 武尚
東京医科歯科大学大学院血流・血管応用外科学分野
●要 約
 Tumescent local anesthesia(TLA)法による局麻下の日帰りストリッピング手術の手技の安全性と有用性について検討した.2001年12月までに経験した一次性下肢静脈瘤症例75肢67例を対象とした.平均年齢56.9歳,男性30例,女性37例であった.TLA 麻酔はエピネフリン添加 0.1%リドカインにメイロン®を加えたものを使用し,大伏在静脈(GSV)周囲および大腿内側皮下に施行した.手術は大腿部GSVの内翻ストリッピングを施行し,膝上切開部より術中硬化療法を行った.空気容積脈波検査でvenous filling indexは術前に較べ術後 1 ヶ月目には有意に改善した(P<0.01).観察期間中の静脈瘤の再発は認められなかった.TLA法は 0.1%濃度リドカイン溶液を 1 肢あたり 500ml 以上使用して内翻法でストリッピングを行うことで,疼痛なく局麻下でのストリッピング手術を行うことができる.
●索引用語
局麻下ストリッピング,日帰り手術,下肢静脈瘤,TLA法,硬化療法
受付日:2002年8月5日
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